Piochaspis / ピオカスピス
Piochaspis (ピオカスピス)は、Ptychopariida (プティコパリア目)、Ptychopariina (プティコパリア亜目)、Ptychoparioidea (プティコパリア超科)、Ptychopariidae (プティコパリア科)に属します。同じPtychoparioidea (プティコパリア超科)には、最も有名なアメリカ産カンブリア紀三葉虫であるElrathia kingii (エルラシア キンギ)がおり、この種類もカンブリア紀からオルドビス紀末期までに繁栄した、平たく地味な典型的な三葉虫のイメージの姿をしています。
アメリカの代表的なカンブリア紀の産地であるネバダ州Pioche由来の名前がついているこのPiochaspis (ピオカスピス)は、そのネバダ州・Chisholm層からのカンブリア紀中期の三葉虫です。大きくても1cmほどという小さな種類ながら、カンブリア紀の三葉虫の特徴をしっかりと持ち合わせています。"Trilobites"やその改訂版"The Trilobite Book"の著者としても有名なLevi-Setti博士による、Piochaspis sellata (ピオカスピス セラータ)がその種類です。