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Diacalymene / ディアカリメネ

Diacalymene (ディアカリメネ)は、Phacopida (ファコプス目)のCalymenina (カリメネ亜目)の中のCalymenidae (カリメネ科)に属します。世界中から産出する同時代の代表種Calymene (カリメネ)の他、Flexicalymene (フレキシカリメネ)、Gravicalymene (グラヴィカリメネ)などがこの科の種類です。Diacalymene (ディアカリメネ)は、オルドビス紀からシルル紀に渡って生息したため、オルドビス紀のFlexicalymene (フレキシカリメネ)、およびシルル紀のCalymene (カリメネ)と一緒に産出することもあり、学術的にも特にモロッコなどの新しい産地などのもので属名が混同されていることが多くなっています。頭部先に盛り上がった部分があることなどがDiacalymene (ディアカリメネ)の特徴とされています。モロッコのオルドビス紀の地層から産出するD.ouzreguiは、8cm程度の大型で多産するために、化石ショーなどでも安価な本物の三葉虫として見かける機会も多いようですが、この属のものとしてはそれは例外であり、基本的にこの属に分類されている種類はそれほどありません。

北米からは、アメリカからのものを中心に数種類がいるようですが、古い記載で全体像がつかめないものが多く、どれも聞き慣れないものばかりです。また米オクラホマ州のHenryhouse fm (ヘンリーハウス層)からのC.clavicula (カリメネ クラヴィクラ)は、Diacalymene (ディアカリメネ)の属名になっていることがあります。またカナダ・ケベック州・Anticosti IslandのJupiter fm (ジュピター層)からは、D.schucherti (ディアカリメネ シュチャーティ)の他にも、この属と思われるものが産出しているようです。

Diacalymene schucherti
ディアカリメネ シュチャーティ
【DIA-001】
シルル紀前期
Jupiter Formation
Anticosti Island, Quebec
詳細写真 Canada
本体 : 幅6.5cm
母岩 : -
価格 : ¥78,000 (税込¥84,240)
特記 : 大型個体の完全防御姿勢のものの上に、真っすぐに伸びた幼体が載っている、非常に稀に見る状態の標本です。
丸まっている方の個体は、全長が10cmほどの大型のものです。これは通常のカリメネの数倍の大きさであり、それがこの地域のこの種類の最大の特徴です。その中でも今回のこの個体は非常に大きな個体であり、実際にモロッコ産のドロトプスかロシア産アサフスの大型個体が丸まった位で、驚きを持って見るばかりです。その丸まった背中には、縦1.8cmの同種の幼体が載っています。こちらは胸部1節目が拡大写真ではわずかに欠けていることが分かるものの、実際はそれは1mm以下であり実物ではほとんど目立ちません。体全体がきれいに保存されています。大型で丸まっている個体では、内部の軟体部が溶けて空洞になるために、一部が陥没することが多くあり、またこの標本はさらに幼体が載っていることもあり、その部分を中心に陥没しています。但し、圧縮を受けている頭部も含め、部位の接着や着色、樹脂による補填は一切なく、品質および剖出が一級であることに間違いありません。なお、幼体個体については、クリーニング上、作業後に再接着されています。稀に見る大型個体の上に幼体が載っているという、かつて出たことのない部類の化石であり、またこの種類および産地自体も珍しいため、コレクションのセンターピースになり得る標本です。この標本を含む同地での採掘はNYの博物館など学術機関とも度々共同で行われており、それらの一部は学術標本として収蔵されHPでも見ることができます。