Bolaspidella / ボラスピデラ
Bolaspidella (ボラスピデラ)は、Ptychopariida (プティコパリア目)、Ptychopariina (プティコパリア亜目)、Ptychoparioidea (プティコパリア超科)、Menomoniidae (メノモニア科)に属します。この科はMenomonia (メノモニア)に代表されるように、分厚く見える横長の頭部に、15節以上ある胸部、小さな尾板が特徴です。
Bolaspidella (ボラスピデラ)は、Elrathia kingii (エルラシア キンギ)と共に母岩に載っていることが多いため、小さいながら比較的目にすることが多いカンブリア紀三葉虫の種類です。Elrathia kingii (エルラシア キンギ)と同じユタ州・Wheeler層からのB.housensis (B.ハウセンシス)、またその一段上のMarjum層からも同属と思われるものが産出します。同じくユタ州・ Pierson Cove層からのB.drumensis (B.ドラメンシス)も同様に小さな三葉虫ですが、全身が粒で覆われた上に、胸部中央に鋭い小さな棘が並ぶ大変興味深い姿です。同じユタ州からもさらにいくつかの種の記載があり、さらにカナダ・ブリティッシュコロンビア州のカナディアンロッキーからのカンブリア紀の地層からも産出します。