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Hiemalora / ヒエマロラ

Hiemalora (ヒエマロラ)は、平らな同心円ディスク状ながら、その周りをヒゲ/棘のようなものが放射状に囲んでいることがその最大の特徴です。この形状からこれまでは、クラゲやイソギンチャクやサンゴが属するCnidaria/刺胞動物門に分類されていました。しかし最近になって茎や葉状の組織が着いているものが発見され、他のディスク状の生物と同様、ポリープ状の生物が岩に固着している部分/holdfastではないかと指摘する説も浮上しています。オーストラリアやロシア・白海地域の他、シベリア、ウクライナ、カナダのニューファンドランドやマッケンジー山脈などからも見つかっています。

Hiemalora sp.
ヒエマロラの一種
【VHM-001】
先カンブリア時代/ヴェンド紀後期
Stappogiedde Formation
Tanafjorden
詳細写真 Finnmark region, Norway
本体 : 円形部分 幅2.8cm
母岩 : 13cm x 19cm
価格 : ¥23,100 (税込¥25,410)
特記 : この産地からはあまり産出しない種類の標本です。
割れがないスレートの一枚岩です。個体自体のサイズは十分にあり、若干コントラストに欠けるものの、その中でも中心部は比較的良く観察できます。この種類の最大の特徴である周りのヒゲ/棘ですが、4枚目の写真での下側の三脚のような線、および左上の2,3本がそれに当たるようです。中心部を通る線は傷で、円形上部の半円のような部分は表面剥がれです。この産地からのAspidella(アスピデラ)と比較すると、全体的な印象は確かに異なるようですし、この産地を調査した文献にもこの種類が報告されているため、この個体もその可能性が大きいとのことです。