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Coltraneia / コルトラネイア

モロッコを東西に走るアトラス山脈一帯は、多種多様なデボン紀の三葉虫が産出する世界的な一大産地として有名です。この地域のものは概して保存状態が良く、複眼や棘,突起が非常に発達したもの、複雑な形状や特異な形の部位を持つもの等、これまでに多くの人々を魅了してきました。化石産業が同国の重要な外貨獲得の手段の一つのため、三葉虫化石についても1990年代頃から次第に様々な種類のものが市場に出てくるようになりましたが、現在ではその当時と比べると化石を剖出する技術も格段に上がり、長く伸びる突起や1mm以下の棘を体全体に渡って立体的に完璧に剖出する職人も現れ、その人気に拍車を掛けています。なお、学術的にはここ10年ほど前からようやく地層の調査や種の記載が始まったところであり、それ故に現在も市場に出回る標本の種名には曖昧な点が多いことから、今後もしばらくの間は注意が必要な状況です。

Coltraneia (コルトラネイア)は、Phacopida (ファコプス目)の中のAcastidae (アカストイド科)に属します。この科には、数多くの代表的モロッコ産デボン紀三葉虫が属しています。元々は同科のTreveropyge (トレヴェロピゲ)の一種として分類されていましたが、眼のレンズの数等の明らかな違いも含めて多くの差異があったため、1997年にこの属名が提唱されました。最大の特徴であるこの大きく目立つ眼を持つ風貌がジャズ界の革命児John Coltrane (ジョン コルトレーン)にそっくりということで、この名が付けられました。モロッコからは最近になって数種が記載され、C.oufatenesis, C.effelesa, C.berberaなどがそれに当たります。

Coltraneia sp.
コルトラネイアの一種
【TRN-008】
デボン紀
Mrakeb
Atlas Mountain region
詳細写真 Morocco
本体 : 縦6.4cm(直線測定) x 幅3.6cm
母岩 : 10cm x 8cm
価格 : ¥15,400 (税込¥16,632)
特記 : 現地一般工房からの上位品質クラスの標本です。
頭部や胸部端に母岩割れ接着、右眼前方に外殻剥がれ接着がありますが、全体を通して樹脂による補填はないようです。両眼複眼も一般工房品としては丁寧に剖出されており、この最大の特徴を観察するには十分な品質です。胸部後方の赤いペンキは原石のマーキングが残ったもののようです。
Coltraneia sp.
コルトラネイアの一種
【TRN-007】
デボン紀中期
Oufaten
Atlas Mountain region
詳細写真 Morocco
本体 : 縦5.7cm(直線測定) x 幅3.2cm
SOLD 母岩 : 10cm x 8.5cm
価格 : ¥48,300 (税込¥52,164)
特記 : 世界最高の職人であるハミー氏の工房からの標本です。
今回のこの標本は、体全体を作業の初期段階からサンドブラスターにて剖出されたものです。そのためこれまでと同様に両眼複眼はもちろんのこと、今回はそれ以外の部分の品質も際立っています。頭部中央先左に最外殻剥離、また左頬棘から胸部左端の先の一部に若干の飛びがみられますが、実物ではほとんど気にならない程度かと思います。右胸部前方端は位置ずれであり欠けはほとんど生じてないようです。母岩上に見られる橙色の線は鉱物析出であり割れではありません。珍しく体全体までブラスターで美しく剖出された高品位の標本です。