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Redlichiid / レドリキア (スペイン産)

Redlichiida (レドリキア目)は最も初期の三葉虫で、古生代の始まりであるカンブリア紀前期から中期にのみ生息していました。Olenellus (オレネルス)やParadoxides (パラドキシデス)に代表されるように、平坦な体ながら、体に対して大きな割合を占める頑強な感じの頭部、多くの節をもつ胸部、また長い頬棘や肋棘を持つものも多いのが特徴です。

スペインの北東部・サラゴサ近郊からは、カンブリア紀の三葉虫が多産することで有名で、19世紀後半より多くの種類が記載されています。また90年代以降からはこの地域のカンブリア紀前期の地層について詳しい調査が行われるようになり、最近注目が集まっています。

※ このページの標本は、現在採掘が厳しく制限されているスペインにおいて、学術機関と共同で調査することで採掘が許可され得られたものです。その一部が海外の研究者へ渡って保管されていたものが今回放出されました。今後の同産地での採掘の見込みはないとのことです。

なお、この産地からはさらに大きな10cm以上の個体も見つかっており、そのような標本も1,2点は放出可能とのことです。もちろんそれらはこの産地でも稀少であり、また世界的にみても貴重なカンブリア紀前期の大型三葉虫となりますため、価格はこのページものに比べて数倍程度となりますが、もしご希望の場合は手配可能です。是非sales@ffstore.netまでお問い合わせ下さい。

Redlichiid
レドリキア目の一種
【RDL-002】
カンブリア紀前期
サラゴサ近郊
詳細写真 スペイン
本体 : 縦3.8cm x 幅2.5cm
SOLD 母岩 : 9cm x 18.5cm
価格 : ¥77,400 (税込¥85,140)
特記 : この産地の平均的サイズの個体の、こちらは割ったまま一切の手を入れていないポジネガ(凹凸)標本です。
母岩割れはありません。右頬は一部裏向きに分離して保存されています。特徴的な鋭く長い肋棘はほぼ完全に残っており、ネガ側でもはっきり観察することができます。人工的な仕上げは一切なされていないものの、胸部中央には確かに突起があったことも両プレートからはっきり分かります。現在、学術研究が進められており、現時点では属名さえも決まっていない状況のためこの学名表示となっています。カンブリア紀前期の化石は学術的にも最近世界中から注目を浴びており、世界レベルで産地保護の動きが進んでいます。特徴がはっきりと見て取れる、非常に保存状態が良い十分な大きさの個体の標本です。
Redlichiid
レドリキア目の一種
【RDL-003】
カンブリア紀前期
サラゴサ近郊
詳細写真 スペイン
本体 : 縦1.9cm(胴体1.7cm) x 幅2.1cm(胴体1.2cm)
SOLD 母岩 : 8cm x 8cm
価格 : ¥54,200 (税込¥58,536)
特記 : 小さめ個体ながら、一切の手を入れていない割ったままにも関わらず、体全体がほぼ完全に保存されているポジネガ(凹凸)標本です。
母岩割れもありません。長い頬棘と肋棘、半楕円形の尾板などこの三葉虫の特徴がはっきりとほとんど完璧に保存されています。現在、学術研究が進められており、現時点では属名さえも決まっていない状況のためこの学名表示となっています。カンブリア紀前期の化石は学術的にも最近世界中から注目を浴びており、世界レベルで産地保護の動きが進んでいます。小さい個体ながらも全体が美しく保存された、見事な保存状態の標本です。
Redlichiid
レドリキア目の一種
【RDL-001】
カンブリア紀前期
サラゴサ近郊
詳細写真 スペイン
本体 : 縦4.7cm(胴体3.6cm) x 幅3.3cm
SOLD 母岩 : 13cm x 11.5cm
価格 : ¥81,300 (税込¥87,804)
特記 : この産地からの平均的サイズのその上限という5cm程の個体の、体全体がきれいに保存された標本です。
母岩割れはありますが、左尾棘を横切るのみです。補修は表面に着色程度にあり、それは一部色が濃くなっているために分かりますが、部位欠損を樹脂で補填するというレベルではなく、全体の品質にはあまり影響はありません。胸部中央の上に伸びる棘のみが立体的に再構築されています。現在、学術研究が進められており、現時点では属名さえも決まっていない状況のためこの学名表示となっています。カンブリア紀前期の化石は学術的にも最近世界中から注目を浴びており、世界レベルで産地保護の動きが進んでいます。この産地の一連の放出品としては大きさも保存状態もベストクラスの標本です。