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Phacops / ファコプス

Phacops (ファコプス)は、Phacopida (ファコプス目)の中のPhacopina (ファコプス亜目)、Phacopoidea (ファコプス超科)、Phacopoidae (ファコプス科)と、この目を代表する種類で、米ニューヨーク州Moscow Shale(モスコー頁岩)やオハイオ州Silica Shale(シリカ頁岩)などの世界各地のデボン紀の地層から広く産出する最も有名な三葉虫の一つです。実際、モロッコ・デボン紀の地層からも数多く産出し、市場にもたくさんの標本が出回っています。最近、ようやくこの地域のPhacops (ファコプス)についても学術的な研究が進むようになり、"Phacops speculator (ファコプス スペキュレーター)"一辺倒であった以前の市場に比べると変化が出てきています。Phacops granulops, lebesus, smoothops, arawなど新しい種類のものに加え、ReedopsやDrotopsの他、Austerops, Barrandeops, Pedinopariopsという属に分類されるものもあるという論文発表もされています。

※最近Morocops (モロコプス)として入ってくるようになったものはこちらに掲載しています。

Phacops sp.
ファコプスの一種
【PHC-049】
デボン紀中期
Assa area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅1.9cm
SOLD 母岩 : 5.5cm x 5cm
価格 : ¥22,300 (税込¥24,530)
特記 : ハミー氏による剖出です。
丸まった体勢ながら、尾板が少し押し込まれているために頭部裏の唇まで剖出され観察できます。Assa産のものですので全体に粒が多めのタイプになります。この産地はサイズもいろいろありますが、この個体は小さい方です。わずかに地中で押されている印象はありますが全体に対してはそれほどではなく、それよりもハミー氏本人剖出のトップクラスの剖出精度、また最近の彼の方法である個体表面の小石や他の生物の破片を残す方法が印象に残ります。
Phacops sp.
ファコプスの一種
【PHC-048】
デボン紀中期
Alnif area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.8cm
SOLD 母岩 : 7cm x 7cm
価格 : ¥28,400 (税込¥31,240)
特記 : 最近あまり聞かない産地からの少し色が違ったもの、ハミー氏による剖出です。
右上から左下にかけて縦に割れの接着があります。頭をもたげた形で全体が少し丸まっていますが、圧縮は変形などはありません。写真では少し割れへの接着が気になる場所はあるかもしれませんが、実際には個体は結構大きいために実物上はほとんど気にならないかと思います。剖出は丁寧にされていますので、表面の粒なども全体に渡ってしっかり観察することができます。
Phacops sp.
ファコプスの一種
【PHC-047】
デボン紀中期
Assa area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.9cm
SOLD 母岩 : 4cm x 6.5cm
価格 : ¥68,400 (税込¥75,240)
特記 : Assa産の粒々ファコプス、ハミー氏による剖出です。
母岩割れはありません。完全防御姿勢によりきれいに丸まった姿勢です。尾板は一見しては分かりませんが、隙間から覗くと少し中に押されて一段下がっているものの、しっかりあることが確認できます。若干背中に自然の摩耗があるものの、ゆがみや変形もなく、サイズも大きめの見事な完全防御姿勢の立体的な標本です。この全身粒に覆われた身こそ、彼の剖出が絶対不可欠という特徴的なファコプスですね。
Phacops sp.
ファコプスの一種
【PHC-046】
デボン紀中期
Issoumour area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.7cm
SOLD 母岩 : 6cm x 9cm
価格 : ¥36,200 (税込¥39,820)
特記 : ハミー氏剖出による標本です。
母岩割れはあるもののほぼ分からない位です。サイズもあり、後方にゆがみがあるかないかという程度で左右方向にもありません。この状態をハミー氏剖出ですから当然ながら美しいことは疑いようもありません。ただ残念なことに尾板に表面殻はがれがあるため、そのためにこの価格で抑えられています。もっともこの剥がれがなければ価格は最低でも1.5倍にはなるでしょうから、あとはその辺どちらを取るかという感じでしょうか。