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rare Niobe (Niobella) / ニオベ希少種

四角形に近いような頭部と、深くはっきりとしたfacial suture (顔線)がNiobella (ニオベラ)の特徴です。この種類も、Asaphida (アサフス目)の中のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)ということで、Asaphus (アサフス)に代表される多くのロシア産オルドビス紀三葉虫と同じ仲間です。しかし、この種類は主に、多くのAsaphus (アサフス)が産出する地層よりも一段下から産出するため、なかなか採掘する機会が少ないこととその稀少さより、小ぶりで地味な姿の割に需要の高い種類です。 なお、この種類は、100年以上前の種登録の時にはすべてNiobe (ニオベ)という属名が使われていたため、現在でも引き続きその属名を使用していることも多くなっています。ただ、現在では種によってNiobella (ニオベラ)という属名を使用することもあるため、市場でもその傾向が見られます。

このページでは、さらに産出量が非常に少なく希少なNiobe (Niobella) / ニオベ (ニオベラ)の種類の標本を掲載しています。

Niobe schmidti
ニオベ シュミッティ
【NBS-004】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Voybokalo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 背周り7.3cm x 幅3.7cm
SOLD 母岩 : 12cm x 11cm
価格 : ¥114,000 (税込¥123,120)
特記 : 稀少種の立派な大きさの美しい標本です。
今回のものも前回の同種(NBS-002)とほとんど同程度・同品質です。補填は頭部が主で、頭部中央部と左頬付近を中心に、全体としては3-4%程度の補填率とのこと、上位品質の標本に間違いありません。今回のものは特に胸部と尾板に細かいしわのような模様が観察でき、良い保存状態および丁寧な剖出であることがよく分かります。頭部も体全体も長方形と大変ユニークなニオベ/ニオベラですが、この個体/種類はこの姿でアサフス並の大きさがありますので、大変印象的かつ存在感があります。
Niobe(Niobella) plana
ニオベ(ニオベラ) プラナ
【NBS-003】
オルドビス紀前期
Volkhov Level, A.lepidurus zone
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 背周り4.3cm x 幅2.5cm
SOLD 母岩 : 9cm x 7cm
価格 : ¥51,200 (税込¥55,296)
特記 : 地味ながらこちらもなかなか見ることの少ない稀少種の標本です。
左眼レンズ後方と胸部にもいくつか補填がありますが、その量は決して多くなく、上位品質のものに間違いありません。それを裏付けるかのように、拡大写真の通り、表面には細かいしわのような線模様がいたるところで確認できます。母岩割れもありません。この種類は、ニオベの通常種であるN.lindstroemiと似通っていますが、そちらはA.broeggeri zoneからの産出であり、基本的に産出層準が異なります。また、この種は大きいものでは8cm近くにも達することがあり、この点でもN.lindstroemiと異なります。今回のこの標本はそれほど大きな個体ではないため、この種類としては比較的低価格となっています。