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Lichas / リカス

Lichas (リカス)は、三葉虫の中で最も稀少なLichida (リカス目)に属します。その中でもLichoidea (リカス超科)に分類され、米NY産のArctinurus (アークティヌルス)やモロッコ産などのAcanthopyge (アカンソピゲ)、ロシア産のHoplolichas (ホプロリカス)やMetopolichas (メトポリカス)など、世界を代表する典型的な稀少種と同じ仲間です。

Lichas marocanus (リカス マロカヌス)は、モロッコ南部のDraa Valley (ドラ渓谷)周辺に広がるオルドビス紀の地層から産出します。その場所のオルドビス紀後期の地層であるKtaoua層の前期部分(Ashgill前期に相当)から産出のこの種類の記載があります。8cm程度の大きめのリカス目であり、時に群をなして産出することもありますが、世界のリカス目と同様大変稀少な種類です。

Lichas marocanus
リカス マロカヌス
【LCH-001】
オルドビス紀
Tahramte area
Draa Valley
詳細写真 Morocco
本体 : 縦8.3cm(直線測定) x 幅5cm
SOLD 母岩 : 16cm x 10cm
価格 : ¥112,000 (税込¥123,200)
特記 : 世界中の三葉虫の種類の中で最も稀少なリカス目の、8cm以上の大きな種類のまっすぐに伸びた標本、世界トップ職人ハミー氏の工房からのものです。
胸部から尾板にかけていくつかに割れた母岩を接着されている関係で、少し表面が荒れている部分があるものの、ハミー氏の工房からの標本のため、接着以外の樹脂による補填や着色は一切なく、そのために多く出回る一般工房からの標本に比べると見栄えは悪くなっています。しかしながら、そのように自然のままの状態にされているため、その少し荒れた部分ですら拡大写真のように特徴的な表面の粒の痕跡が確認できます。頭部はこの種類のものとしても最高という保存状態の上、ハミー氏のサンドブラスターによる仕上げで、この硬い母岩からほぼ完璧な状態で剖出されています。またこの種類は地中での変形も多い中、この標本はそれもほぼなく、程よい母岩の真ん中に完全にまっすぐ伸びている姿勢も評価できます。同じオルドビス紀のロシアからの同様のリカスはこの10倍の価格が付いても不思議ではないというほど世界的にも稀少な8cmクラスのリカス目の、ナチュラルで良質なお買い得な価格の標本です。