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other Illaenus / その他のイレヌス(イラエヌス)

ロシア産オルドビス紀三葉虫において、Asaphus (アサフス)に次いで産出が多い属がこのIllaenus (イレヌス)です。Corynexochida (コリネクソカス目)の中のIllaenina (イレヌス亜目)に属しています。胸部の節の数は10で、体全体が丸っぽく単純な頭部に大きな尾板が特徴です。

ロシア産Illaenus (イレヌス)には、Asaphus (アサフス)と同様にさまざまな種類が存在し、現在までに記載されているだけでも20種ほどに上ります。ロシア三葉虫が商業市場に出回り始めた頃は、他との明確な違いがあるI.tauricornis (イレヌス タウリコルニス)とI.schmidti (イレヌス シュミッティ)以外のほとんどの種類がまだ"Illaenus sp.(イレヌスの一種)"という状態で出回っていました。2005年くらいから細かい種類の同定までされて市場に出るようになっています。

Illaenus crassicauda
イレヌス クラシカウダ
【ILS-066】
オルドビス紀後期
Kukruse Level
Kingisepp District
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦3.2cm(背周り4.9cm) x 幅2.9cm
SOLD 母岩 : 5cm x 7cm
価格 : ¥123,000 (税込¥135,300)
特記 : こちらは数段上の地層の新しい時代からのほとんどのイレヌスの子孫に当たる種類、2024-25年の新作標本です。
母岩割れはありません。尾板の中央に少し補填があるもののそれ以外には全体に渡ってほぼありません。この一段上の地層からのこのイレヌスは今回で2回目の入荷となったものの、そのサイズは前回の倍くらいかという、この地層からこの種類がこんなに大きくなることがあるのかと驚くばかりです。品質もトップクラスで、実際表面の至るところで細かいしわなどの模様が観察できます。このサイズながらも圧縮変形等もありません。少し値が張るものの間違いなく過去最高クラスのトップ標本です。
Illaenus schmidti
イレヌス シュミッティ
【ILS-065】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 背周り9.1cm x 幅6.2cm(胸部幅5.3cm)
SOLD 母岩 : 7cm x 10cm
価格 : ¥53,400 (税込¥58,740)
特記 : この種の大きめ個体の見事な保存状態、2024-25年の新作標本です。
母岩割れはありません。右眼周辺に若干の補填がありますがそれ以外にはほぼありません。この種はこの標本よりも半分くらいかという個体も存在する中、間違いなく大きなサイズであり、それでいて変形などもほぼありません。多数のイレヌスの中でも最も代表的な種類の一つの、大きなサイズのベストクラスの標本です。