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Parahomalonotus / パラホマロノトゥス

モロッコを東西に走るアトラス山脈一帯は、多種多様なデボン紀の三葉虫が産出する世界的な一大産地として有名です。この地域のものは概して保存状態が良く、複眼や棘,突起が非常に発達したもの、複雑な形状や特異な形の部位を持つもの等、これまでに多くの人々を魅了してきました。化石産業が同国の重要な外貨獲得の手段の一つのため、三葉虫化石についても1990年代頃から次第に様々な種類のものが市場に出てくるようになりましたが、現在ではその当時と比べると化石を剖出する技術も格段に上がり、長く伸びる突起や1mm以下の棘を体全体に渡って立体的に完璧に剖出する職人も現れ、その人気に拍車を掛けています。なお、学術的にはここ10年ほど前からようやく地層の調査や種の記載が始まったところであり、それ故に現在も市場に出回る標本の種名には曖昧な点が多いことから、今後もしばらくの間は注意が必要な状況です。

Parahomalonotus (パラホマロノトゥス)は、Phacopida (ファコプス目)の中のCalymenina (カリメネ亜目)、Homalonotidae (ホマロノトゥス科)に属します。この科の種類では、米ニューヨーク州のシルル紀からのTrimerus (トリメルス)が特に有名です。イモ虫のようなこの単純な体が特徴です。

Parahomalonotus sp.
パラホマロノトゥスの一種
【HMA-004】
デボン紀中期
Bou Lachrhal area
Atlas Mountain region
詳細写真 Morocco
本体 : 縦5cm(背周り6.6cm) x 幅2.6cm
母岩 : 7cm x 7cm
価格 : ¥32,100 (税込¥34,668)
特記 : ハミー氏の工房からの標本です。
全体が真っ黒で平滑な表面を持つ種類のため、写真に撮ると少しの傷や凹みでも目立ってしまいますが、実際のところは頭部中央右寄りから左側に至る表面剥がれの接着、および同様に尾板後方の剥がれ接着のみの補修しかなく、実物は写真で見るよりもずっと品質が安定しています。現地一般工房ではこのクラスの種類の剖出にあまり使わないサンドブラスターが全面的に使用され、滑らかなこの種類の特徴をさらに際立たせています。もちろんハミー氏の工房からの標本ですので、この種類にありがちな表面への塗装などは一切ありません。最近はずっと産出が少ない状態である、人気の芋虫タイプの状態の良い標本です。