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common Hoplolichas, Hoplolichoides / ホプロリカス, ホプロリコイデスの通常種

世界中の三葉虫の中で、最も産出量が少なく稀少な存在であるorder (目/もく)が、Lichida (リカス目)です。しかもその体は一般的な三葉虫の体とはかけ離れているものが少なくなく、大きく出入りのある尾板を持ち、いろいろな所に棘や突起で装飾されているかのような体を持つものも多く、極めて不思議な体を持っていることが大きな特徴です。

このロシアのオルドビス紀から産出する数少ないLichida (リカス目)であるHoplolichas (ホプロリカス)も、世界中のLichida (リカス目)と同様に、ギザギザで鋭い頬棘、胸部や尾部には棘や突起も数多く持ち、その風貌からロシア産三葉虫のうちでも最も人気の高い種類です。もちろん当ロシアにおいても産出量は少なく、その人気と相まって市場では典型的な高価で稀少な代表種となっています。

※近年、このHoplolichas furciferと姿形が全く同じ標本について、Hoplolichoides (ホプロリコイデス)という属名が用いられたり、さらにHoplolichoides conicotuberculatus (ホプロリコイデス コニコツベルキュラータス/コニコトゥベルクラトゥス)という名で市場に出ていることもありますが、実際には同じものに対して複数の学名が用いられているだけで化石自体に差はありません。

Hoplolichas furcifer
ホプロリカス フルキファー
【HLF-020】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦4.3cm (直線測定)
SOLD 母岩 : 6.5cm x 7.5cm
価格 : ¥131,000 (税込¥144,100)
特記 : 少し小さめながらとても状態の良い標本、2024-25年シーズンの新作標本です。
母岩割れはあるものの本体に関係してない部分です。胸部右上端から頭部付近が最も大きな補修部ですがそれでもかなり限定的でほとんど影響はありません。あとは全体に渡っても時々スポットで埋め程度があるだけで全体としても補修はかなり少ないレベルです。この種類は特に頭部が圧縮を受けて変形していることが多く、特に左右の扁平は実物を受け取ってからがっかりすることも多いため、ネット上で購入するときには注意が必要です。当店ではその点にも注意して仕入れているため、この標本もその心配は要りません。この個体は頭部後ろの二股の棘が少しずれているかというくらいでしょうか。ホプロリカスは通常種とは言えども産出は少ないため、品質の悪いものや変形が大きいものが市場に出回りやすく、また中古品だと光沢もなくなっているものが大半です。このレベルの美しい標本をお探しの方には、手にする機会も非常に限られてきますので、ここに特にお薦めさせて頂きます。