Dysplanus / ディスプラヌス
Dysplanus (ディスプラヌス)も、Illaenus (イレヌス)と同様にCorynexochida (コリネクソカス目)の中のIllaenina (イレヌス亜目)に属し、Asaphus (アサフス)など多くのAsaphida (アサフス目)が占めているロシア産オルドビス紀三葉虫の中では目立つ存在です。このDysplanus (ディスプラヌス)もIllaenus (イレヌス)と同様に、体全体が丸っぽく単純な頭部に大きな尾板が特徴のため、学術的にもかつてはIllaenus (イレヌス)として分類されていました。しかしながら、胸部の節の数がIllaenus (イレヌス)が10に対し、このDysplanus (ディスプラヌス)は9しかないため、後に独立して"Dysplanus"という分類になりました。
そのDysplanus (ディスプラヌス)には、頬棘が長めのD.centrotus(セントロトゥス)と、非常に短いD.acutigenia(アクティゲニア/アクティジェニア)という2種類が存在します。ここ最近は、actigenia (アクティゲニア)の代わりにbabinoensis (バビノエンシス)という種名で商業的に出ることもあるようですが、両者は元々同じものです。