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Prochasmops / プロチャスモプス

Prochasmops (プロチャスモプス)は、ロシア・オルドビス紀からは珍しいPhacopida (ファコプス目)の三葉虫で、Phacopina (ファコプス亜目)、Phacopoidea (ファコプス超科)、Pterygometopidae (プテリゴメトプス科)に属します。この産地からのそのほとんどがAsaphida (アサフス目)であるため、Pterygometopus (プテリゴメトプス)やEstoniops (エストニオプス)などこのPhacopida (ファコプス目)の種類は、産出量が少ない珍しい種類となります。もちろん、このProchasmops (プロチャスモプス)もPhacopida (ファコプス目)の最大の特徴である、個々のレンズが発達した複眼を持っています。

Prochasmops praecurrens
プロチャスモプス プラエクレンス
【CHS-005】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦5.2cm(背周り6cm) x 頭部幅3.6cm
SOLD 母岩 : 12cm x 9.5cm
価格 : ¥112,000 (税込¥123,200)
特記 : ちょうど平均サイズほどの十分な大きさの、ほぼまっすぐに伸びた品質の良い標本です。
この種類は地中での圧縮変形が非常に多く、一見したところは美しくともよく見るとゆがんでいるもの多く注意が必要です。またそれをクリアしてもこの種類の特徴である複眼がほとんど消えてしまっているものも多く、また中途半端に丸まっているのも多い印象です。そんな中、この標本は変形もほぼなく、ほぼまっすぐに伸びた姿勢で、両眼複眼も剖出は甘いものの十分に全体で残されており、このような良品は一年に数体あるかないかという程度です。頭部に母岩割れに沿って樹脂による補填がありますが、その幅は1mmに満たない非常にわずかなものです。左右頬棘も若干の補填が伴いますがこれは同様の立体剖出標本の通常の作業の中でのものでこの標本に限ったものではありません。十分にこの種の決定的標本としての役割を担える良品です。