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Asaphus heckeri / アサフス ヘッケリ

Asaphus heckeri (アサフス ヘッケリ)は、他のほとんどのAsaphus (アサフス)がF.Schmidtなどにより100年以上前に記載された中、2000年代入ってからA.Y.Ivantsovによって新たに提唱された種類です。Kunda層とAsery層との境目付近から産出し、その前後の層から産出するA.laevissimus (ラエビシムス)やA.kotlukovi (コトルコヴィ)と非常に似ていますが、眼はlaevissimus (ラエビシムス)ほどまでには寄り目ではなく、kotlukovi (コトルコヴィ)よりもさらに横に広がった短い尾板を持つとされています。産出する場所/層が採掘しやすい場所ではないためか、そもそも個体数自体が少ないのかは一概に言えませんが、このタイプのものが市場に出回ることは非常に少ないことは確かです。

Asaphus heckeri
アサフス ヘッケリ
【AHC-001】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦5.7cm(背回り6cm) x 幅3.8cm
SOLD 母岩 : 7.5cm x 8cm
価格 : ¥38,800 (税込¥41,904)
特記 : この種名として当店に入荷されるのは初めてのことです。
表面割れの接着が尾板にありその周辺、および左頬の左眼寄りにも樹脂による補填がありますが、どちらもスポット程度の小さなものです。サイズはおそらく平均クラスの個体であり、若干頭がずれているようですが、現地で20年以上作業している採掘者によると、ここまで美しい個体を採掘できたのは何年か振りとのことでした。この種の特徴が良く出た状態の良い標本です。