Asaphus broeggeri / アサフス ブレッゲリ (ブロエッゲリ)
ロシア産三葉虫を代表するAsaphus (アサフス)には20種以上の種類がおりますが、このAsaphus broeggeri (アサフス ブレッゲリ)は、多くのAsaphus (アサフス)が産出する層であるAsery Level/層やそれより一段古いKunda Level/層よりもさらに一段下の、Volkhov Level/層から産出します。このVolkhov Level/層からは、Asaphus lepidurus (アサフス レピデュルス)も産出しますが、このAsaphus broeggeri (アサフス ブレッゲリ)はそれよりも下から産出するため、これらのたくさんのAsaphus (アサフス)の祖先と考えられています。単純な体で眼も大きくなく、体の大きさも6cm周辺程度で、その後様々に進化するたくさんのAsaphus (アサフス)に比べて古い時代の種類であることが体の特徴からもよく分かります。
なお、前述の通り、このAsaphus broeggeri (アサフス ブレッゲリ)が産出する古い地層は、他のAsaphus (アサフス)が産出する層に比べて採掘できる場所が少なく、それ故に市場に出てくる数も非常に限られ、Asaphus (アサフス)の中では、最も目にする機会が少ない種類の一つとなっています。このAsaphus broeggeri (アサフス ブレッゲリ)の標本は、その乳白色がかった薄い茶色の三葉虫本体の色や、黄色と赤色がかった斑模様の母岩の色の様子から、他の地層のものとは明らかに違うことが良く分かるのも興味深いところです。
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Asaphus broeggeri | |
| アサフス ブレッゲリ | ||
| 【ABG-010】 | ||
| オルドビス紀前期 | ||
| Volkhov Level | ||
| Putilovo Quarry | ||
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St.Petersburg region, Russia | |
| 本体 : | 縦4.6cm(背周り6.1cm) x 幅3.3cm | |
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母岩 : | 7.5cm x 4cm |
| 価格 : | ￥21,300 (税込￥23,430) | |
| 特記 : | ちょうど平均サイズの個体です。 | |
| 母岩割れはありません。この採掘所/層の特徴ではあるものの、特に右側全体に少し擦れが目立ちそれ故に価格も少し安くなっていますが、それらへは樹脂の補填はほぼないため、品質としては非常にナチュラルな標本です。補填は左眼に少しくらいです。右眼下は外殻剥がれです。サイズも平均ですので、この種類の一般的な良質標本として十分です。 | ||
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Asaphus broeggeri | |
| アサフス ブレッゲリ | ||
| 【ABG-009】 | ||
| オルドビス紀前期 | ||
| Volkhov Level | ||
| Putilovo Quarry | ||
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St.Petersburg region, Russia | |
| 本体 : | 縦6.8cm x 幅3.9cm | |
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母岩 : | 11.5cm x 7.5cm |
| 価格 : | ￥42,300 (税込￥46,530) | |
| 特記 : | この種としては非常に大きなサイズの個体です。 | |
| 母岩割れが頭部から胸部に真横にあり、また体の左が少し擦れが目立ちますが、樹脂による補填は全くない高品質な標本です。大きめ個体でありがちな地中での圧縮変形はわずかに左右方向にある程度で十分に許容範囲内です。多くのアサフスの祖先に当たり、通常5cm程度のまだ進化途上の小ぶりサイズが特徴の一つの種類ですが、この個体は稀に見るサイズで、この種類がこのサイズに達することはここ20年ほどこの種類を見てきた身としても驚きです。品質も良く、この種類を産出するこの採掘所特有の母岩色も観察できる、稀に見る大きさの立派な標本です。 | ||
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Asaphus broeggeri | |
| アサフス ブレッゲリ | ||
| 【ABG-008】 | ||
| オルドビス紀前期 | ||
| Volkhov Level | ||
| Putilovo Quarry | ||
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St.Petersburg region, Russia | |
| 本体 : | 縦5.1cm x 幅3cm | |
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母岩 : | 10cm x 5.5cm |
| 価格 : | ￥39,800 (税込￥42,984) | |
| 特記 : | サイズ、姿勢、品質と三拍子揃ったトップクラスの標本です。 | |
| 補填はありません。産出量が多くないこの初期アサフスの標本としてここまでの品質のものはなかなかありません。やわらかく優しいこの種類のイメージ通り表面はなめらかであり、それは写真で撮影するのにピントを合わせるのが苦労するほどです。この産地からのものは鉱物むらによる凹凸や表面状態の違いが少なからず見られますが、この標本はそれも最小限です。胸部端には細かいしわのような模様もみられます。大きさも平均サイズは十分にあるため、この種類の決定版的標本として自信を持ってお薦めさせて頂きます。 | ||
