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Lobopyge / ロボピゲ

Lobopyge (ロボピゲ)は、世界中の三葉虫の中で最も産出量が少ない存在のorder (目/もく)である、Lichida (リカス目)に属している三葉虫です。そのため、このLobopyge (ロボピゲ)も、大きく出入りのある尾板や特徴的な頭部など、一般的な三葉虫の体とはかけ離れているLichida (リカス目)の特徴を持っています。このモロッコ産のものは大きくとも2cm程度ですので、カナダのオルドビス紀の地層から産出するHemiarges (ヘミアリゲス)や、ボリビアのデボン紀からのAcanthopyge (アカンソピゲ)などの小さめのLichida (リカス目)の仲間と言えそうです。特にこのモロッコ産のLobopyge (ロボピゲ)は、産出するその多くが弓状に反っている体勢であることから、生きている時は頭を上にして海底の地中に潜っていたのかもしれません。

Lobopyge sp.
ロボピゲの一種
【LOB-004】
デボン紀前期
Mrakeb area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 縦2.4cm x 幅2.0cm
SOLD 母岩 : 9cm x 9cm
価格 : ¥184,000 (税込¥202,400)
特記 : ハミー氏による見事な完品です。
いくつかに割れた母岩割れがありますが、それをほとんど感じさせない仕上がりです。ロボピゲは土の中に潜って頭だけを出していたのか、反った姿勢のものが多い中、これは完全に真っすぐに伸びています。そのために個々の剖出がやり易かったためか、どの部分を見ても完璧に仕上がっており、まさしくハミー氏剖出の完全体という標本です。もちろん彼自身もその感想があるのでしょう、入って来た価格自体がロボピゲとしても非常に高額ですが、実物を手にすればまさにその通りという実感が湧く一点かと思います。サイズもこの産地からのこの種の平均的大きさですので安心です。頭部裏まで剖出されており唇まで表面が粒々なのも興味深いですね。