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Kettneraspis / ケットネラスピス

Kettneraspis (ケットネラスピス)は、Odontopleurida (オドントプルーラ目)中のOdontopleuroidea (オドントプルーラ超科)、Odontopleuridae (オドントプルーラ科)に属します。この科にはモロッコや米オクラホマ州のデボン紀から産出するDicranurus (ディクラヌルス)、Leonaspis (レオナスピス)などがいます。この科の特徴は、何といってもたくさんの長い派手な棘です。

ほとんど同じような姿をしているKettneraspis (ケットネラスピス)とLeonaspis (レオナスピス)ですが、実は学術的にもその線引きには諸説あり、商業的にもしばしば混同される傾向があります。大きな違いと言われているのは、尾棘の最後の4本について、Kettneraspis (ケットネラスピス)は長い2本の内側に短い2本があるのに対し、Leonaspis (レオナスピス)は同様の長さのものが4本あることです。しかし、最近のモロッコ産の一部についてはこれに当てはまらないものも出てきており、さらなる研究を待つ必要がありそうです。

Kettneraspis sp.
ケットネラスピスの一種
【KTT-004】
デボン紀前期
Oufaten area
Atlas Mountain
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.8 & 2.4cm(棘を入れて)
SOLD 母岩 : 11.5cm x 11cm
価格 : ¥88,000 (税込¥96,800)
特記 : ハミー氏による剖出、同じ種類が2体付いたブロック標本です。
母岩割れはありません。2体とも全体に渡って圧縮変形の類いのないきれいな状態です。一方は尾棘が完全に宙に浮かされており、しかもその精度も一級で彼の手腕を強く感じることができます。こちらの個体はそれ以外の部分でも小さな尖った突起まで非常に丁寧に剖出されており、彼剖出のケットネラスピス/レオナスピスの標本としては間違いなく最高クラスの品質での剖出となっています。もう一方は少し埋まり気味ではあるもののこちらも全体が保存された個体であり、小さな突起から棘の先端まで難しい位置ながらもちゃんと剖出されています。彼ならではの手腕を発揮した美しい見事なナチュラルダブル標本です。
Kettneraspis sp.
ケットネラスピスの一種
【KTT-005】
デボン紀中期
Oufaten area
Atlas Mountain
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.8cm(棘を入れて)
SOLD 母岩 : 7cm x 9cm
価格 : ¥31,200 (税込¥34,320)
特記 : ハミー氏による剖出標本です。
斜めに母岩割れ接着が分かります。左頬は押されて下にずれていますが、圧縮変形の類は全体に渡ってありません。ハミー氏本人の剖出ということを本人に確認していますが、小さな尖った突起は少し失われ気味で全体的に少しラフな印象があり、それ故か価格は抑えられています。もっとも個体自体は小さくない立派な個体で、棘も先までしっかりと剖出されており、彼が手掛けた最高品質のものからは一段レベルが下がるもののまだまだ美しい標本です。