Symphysurus / シムフィスルス
Symphysurus (シムフィスルス)は、Asaphida (アサフス目)中のCyclopygoidea (キクロピゲ超科)、Nileidae (ニレウス科)に属しており、ロシア産オルドビス紀三葉虫のNileus (ニレウス)と同じような体を持っていることもうなずけます。8つの節を持ち、丸っぽく非常に単純な体が特徴の種類です。もっともこのモロッコ産のこの種のものは大きさが平均5-6cmと、ロシア産Nileus (ニレウス)よりも2,3倍の大きさがあることが分かります。またまとまった数で産出することが多いことから、集団生活をしていたとも考えられています。
モロッコ・Dra Valley (ドラ渓谷)のオルドビス紀の地層は、Arenigian (アレニギアン)などオルドビス紀前期から中期に属するものが多く、ロシア産オルドビス紀三葉虫と似たような時代に当たるため、このモロッコのオルドビス紀の地層からは他にも、Asaphus(アサフス)やその仲間やMegistaspis(メギスタスピス)、Basilicus (バシリクス)やAmpyx (アンピクス)などの似たような種類が多数産出することも興味深いところです。
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